読みたい本を330冊減らして気づいたこと

読書

みなさま、おはようございます。

持ち物や生活に関しては「必要なものを少なく持つ」ことが実践できるようになってきました。一方、全くそれができていなかったのが…本!

物理的に本をたくさん持っていてどうしよう、ということではなく、ブクログに読みたい本として登録している本が、とっても多かったのです。

470冊の読みたい本

「読みたいかも」と思う本をメモがわりに登録していった結果、私のブクログの「読みたい本」は470冊に達していました。

1年間、毎日1冊読んでも読みきれない数です。

ブクログアプリやパソコンのブラウザで読みたい本リストを見ていても、本当に長いし、多い。
自分ではどんな本があるか把握しているつもりですが、気づけばリストに入れたままで、もう3年近く経っている本もあります。

でも、どれも読みたい本であることに変わりはないし、これ以上削れる気がしないのだけど…と思っていました。

「あと50冊しか読めないとしたら?」

そんな中出会ったのが、9月の読書記録の記事でも紹介した、『Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法』という一冊。

【12冊読んだ】9月の読書記録とおすすめ本
9月に読んだ本とおすすめの本を紹介します。読みたい本リストを整理して、読みたかった本がたくさん読めた達成感のある1ヶ月でした。

この本には読書について書かれた箇所があるのですが、その導入部分での文章に、思わずどきりとしました。

読書というものにも「五十のマス目」がある読書カードがあったら、と想像してみよう。システムは列車の回数券と同じだ。
本を読む前に、まずマス目に刻印をする。列車の回数券と違うのは、それがあなたが人生を通して使える「たった一枚の読書カード」ということだ。新しい読書カードを買い足すことはできない。カードが刻印でいっぱいになったら、もう新しい本は読めなくなる。(264頁)

この本ではその後に、具体的なアドバイスも載っています。
(今後の人生で読みたい本は50冊以内にしましょう、という内容ではないのでご安心を!)

私も、50冊まで減らすのは無理でも、今の読みたい本リストを本気で整理してみよう、と思ったのです。

読みたい本を減らしていく

そんなわけで、ブクログアプリの読みたい本リストを眺めながら、「これは絶対読みたい」「実はあんまりわくわくしないかも」「リストから消してもまたいつか出会って、読みたいと思ったときに読むのもいいか」などと考えつつ、一冊一冊と向き合いながらリストを整理していきます。

その過程で印象的だったのが、自分ではどんな本があるか分かっているつもりでも、いざ一冊ずつを見てみると「これってどんな本だったっけ?」と立ち止まることが度々あったこと。(そしてあらすじを見て、「あ、こんな内容の本だったか」と思ったりする)

自分では分かっているつもりでも、やっぱり分かっていないものだな、ということを体感しました。

結果的に、読みたい本リストに登録された本は、140冊になりました。
(これを書いている現在はまたちょっと増えて150冊ほどです。)

470冊から140冊ですから、330冊減らしたことになります。

…そんなに減らせるものなんだ!と自分でもびっくり。
そんなにも多くの数の読みたい本を手放したとはちょっと信じられない気持ちもありつつ、その中で思い出せるものって、たぶん10冊くらいだなあ…なんてことも感じました。

読みたい本を整理したところで改めて確認してみると、読みたい本リストの140冊のうち、45%にあたる63冊が紙の本で読みたい本でした。

これらのほとんどは電子版のない本ですが、なかには電子版はあるけれど読みにくそうなので紙の本で読みたいものも含まれています。

それにしても、140冊のうち63冊は紙の本で読みたい、つまり、外国暮らしの今は読めない本、ということですよねえ。
逆に言えば、140冊のうち77冊は電子版があるので、今の暮らしで十分読めるということでもあります。

…電子版で読みたい本が77冊ある、と考えてみても、それでもけっこう多いじゃない、読んでいくのは大変だ、これで十分かも…!と思う自分がいました。

読みたい本を330冊減らしてみて

読みたい本を330冊減らしてみて、気づいたのはこんなことでした。

「ちょっと読みたいな」と思う本に目移りしなくなった

物を減らした時と同じですが、他の新しい「ちょっと読みたいなと思う本」に目移りしなくなりました。

もちろんリストを整理した後も本との出会いはあるので、「あ、これ読みたい」と思うことはあります。
でもその精度が研ぎ澄まされているというか、「これはリストに登録しよう」「これは一旦いいかな」と決めるのが以前より簡単になったように感じます。

今読みたい本リストに登録しているのは本当に読みたい本なので、「ちょっといいな」くらいの本はやっぱり、リストの中で浮いてしまうというか、他と釣り合いが取れない気がします。

このあたりの感じ方も、物の場合と似ていて面白いなと思います。

また、リストに登録していていざ読む局面になっても、「試し読み」の段階で続きを読むかどうかを決めるのが早くなったと感じます。

試し読みの範囲が終わるときに、「あ、まだこの本買っていなかったんだっけ」「続きが気になって仕方ない!」「これは読まなきゃだわ」と思えば、迷わず購入します。

でも、「うーん、あんまりわくわくしていないな」「目次が確認できないので製品版を購入するか迷う」「ちょっと思ったのと違ったので今回はいいか!」と思ったら、その本は買わずに、次の読みたい本に移ることにしています。

読みたい本をどんどん読めるようになった

リストを整理してから驚きつつもうれしく感じているのが、リストに登録した本を読んでいくスピードが早くなったこと。

これまでは、読み終わる本よりも新しく登録する本の数が圧倒的に多いので、読みたかった本を確実に読み進めている、という達成感を感じにくかったのですね。

リストを整理したことで、どんな本があるのか十分把握できているし、タグ機能で似たテーマの本を検索できるようにしたので、本を選ぶのも簡単になりました。

また、リストを整理したことと合わせて、Kindle Unlimitedを一旦お休みしたことも効果的でした。

いろんな分野の本をたくさん読みたい!というときは本当に楽しいKindle Unlimited。
私も大好きだし、またそのうち再開するとも思います。読みたかった本やあの有名作品が対象になっている!ということもあるので、サービスとしては楽しいですよね。

でも、今は整理して研ぎ澄ませた読みたい本たちを読んでいくのに忙しいし、それが何より楽しいと感じています。

読みたい本リストを眺めるのが楽しい

ここまでお読みいただいても伝わっているかと思うのですが…

整理したあとの読みたい本が並んだリストを見るという、それだけのことがとても楽しいのです。

これ、何かに似ているなあと思ったら、お気に入りの服が並ぶクローゼットを眺めているときの感じに似ている!

クローゼットでなくても、ジュエリーでも、コスメでも、食器でもいいのですが、用もないのに扉を開けて、眺めて良い気持ちになること、ありませんか?(私は掃除したり、レイアウトをちょっと変えて綺麗に整えたあとにそうしがちです。笑)

そんな感じで、ブクログ上に並んだ本を眺めるだけでも、うきうきわくわくとしてくるのが楽しいです。

まとめ

470冊あった読みたい本を、330冊減らして140冊にしたこと、それを経て気づいたことを共有しました。

何か参考になることがあれば嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

日めくりカレンダーの残りがいよいよ少なくなってきたなあ
読書