【12冊読んだ】9月の読書記録とおすすめ本

読書

みなさま、おはようございます。

先月に引き続き、ひと月に読んだ本をご紹介します。

9月に読んだ本は、ブクログで記録していますので、よろしければそちらもどうぞ。

9月の読書テーマ

9月の読書テーマは、こんな感じでした。

  • (8月の続き)人生に気づきを与える本
  • 小川糸エッセイ散歩
  • すっきりする本

ブクログに「読みたい本」として登録していた本から、テーマごとにピックアップして読んでいきました。
各テーマごとに、読んだ本と特に気に入った本をご紹介しますね。

(8月の続き)人生に気づきを与える本

8月の読書テーマは「人間について知り、人生に活かす」でした。
このテーマの関連で読みたい本がもう少しあったので、9月はテーマを延長して、この2冊を手に取りました。

【7冊読んだ】8月の読書記録とおすすめ本
毎月恒例の読書記録の記事です。特に心に残った引用も紹介しています。

Think clearly

人生を生きるのに役立つ「思考の道具」を提示してくれている本。

なかでも私の心に特に残った投げかけが、「残りの人生で読める本があと50冊だけだったとしたら?」というもの。

あと50冊なんて少なすぎる、無理!なのですが、でもふと立ち止まって考えてみると、少し修正を加えて取り入れたいアイディアかも?と思いました。

著者はまず、何を読むか、何を読まないかというのを、かなり吟味するのだそうです。
そして読み始めた本は2回でも3回でも繰り返し読む。
そうすると、初めて読んだ時には気づかなかったことにも思い当たるし、本の伝えようとするところはより深く理解できそうですよね。

私はと言えば…
ブクログの「読みたい本リスト」に登録した本の数は、毎日1冊読むのを1年間続けても消化しきれない量に…!

持ち物では「必要な分だけ、とびきりのお気に入りを持つ」ということがだんだんとできているのに、読みたい本に関しては全くそうではなく…!

この本がきっかけで、ブクログの「読みたい本リスト」も整理しました。

読みたい本を330冊減らして気づいたこと
ブクログに470冊あった読みたい本を、330冊減らして140冊にしました。そのことから気づいたことを共有します。ミニマリストの読書事情、本について参考になれば嬉しいです。

 

DIE WITH ZERO

こちらの本も有名ですよね。
私も長らく「読みたい本リスト」に入れていて、ちょうどテーマに添うので、この度読みました。

特に印象的だった内容は2つありました。

1つ目が、「タイムバケット」の考え方。

「バケットリスト」という言葉はかなり一般的になったのではないかと思います。「死ぬまでにやりたいことリスト」のようなものです。

著者はこれを、単にリストにして並べておくのではなく、これから先の人生のどのタイミングでやりたいのか?を明確にする、つまりバケットリストに時間軸を取り入れることを提案しています。

ちなみに、「死ぬまでに」という条件づけはしていないものの、私もマインドマップの形で、これから先にやってみたいことを一覧にしています。

物ごと同士の関連はそのマップで一目瞭然ですが、しかし「それをいつやりたいのか?」という視点が欠けていました。

だいたいは10年先くらいまでのことなのですが、それを時間軸(言い換えれば、自分の年齢)に応じてまとめてみることで、また新しく見えてくることがありそうです。

印象的だった内容の2つ目は、「人生最大で最高のパーティー」という章です。

著者は、自身の45歳の誕生日パーティーを、愛する人すべてを集めて楽しむ「人生最大で最高のパーティー」にすることに決めました。
費用もかなりのものだったと思いますが、年老いてきた母親を呼ぶこともできたし、かけがえのない友人とも素晴らしい思い出ができました。

たとえば5年後の50歳の時でもできたかと後に考えると、母親を外国に呼ぶことは難しく、友人たちはその時にはすでに亡くなってしまった人もいたので、やはりあの時に実行してよかった、と著者は振り返ります。

この経験を読んで、私の父と母はまだまだ元気ですが、でもなるべく早いうちに、家族全員でもう一度旅行がしたいな、と思いました。

我が家は家族の人数が多いので全員のスケジュールを合わせるのは至難の技なのですが、きっとみんなにとって忘れられない思い出になるはずです。

小川糸エッセイ散歩

続いてのテーマは、大好きな作家のひとりである小川糸さんの、とりわけエッセイを読んでみようというテーマです。
こちらも読みたい本としていくつか登録していたので、そこからピックアップして読みました。

これだけで、幸せ

小川糸さんの暮らしのあれこれについてまとめられているのですが、なかでもやっぱり、物とのつき合い方については共感したり、はっとさせられる部分が多かったです。

ものを使うことは、ものに対して責任を持つということ。

私も心からそう感じています。
「責任を持つ」というとちょっと重々しい感じがあるかもしれないけれど、でもやっぱり重たいところはある。その重たさが負担ではなく、物によって得られる価値を実感できるような嬉しいものにしておきたい、という気持ちがあります。

また、生活のリズムについてはこんな「きまり」もいいなあと思いました。

どうしたら自分のリズムが保てるか。考えた結果、私は自分の生活リズムに明確な”ルール”を設けることにしました。それが「平日に仕事で人に会うのは週に1回、金曜の午後のみ。」というルールです。

もちろん通常のお勤めをする人にとっては、同じことをするのは難しいと糸さんも認めつつ、自分なりのルールを設けることを勧めています。

糸さんは、金曜の午後ならば、1週間のうちに進めるべき仕事は済んでいる状態だし、ほとんど週末の気分で、リラックスしてその予定に向かうことができるから、というふうに述べていました。

その感じが、なんだかとっても良いなと思ったのです。

育てて、紡ぐ。暮らしの根っこ

こちらの一冊も好きでした。

なかでも、個人的に響いたのが、人へのお土産について。

糸さんも「あとに残らないもの」をお土産としてプレゼントするそうですが、意外にも喜ばれるのが「近所の養鶏場の卵」とのこと。

もちろん人それぞれ食の嗜好があると思うので、相手のことを第一に考えて、ということにはなりますが…ふだん親しんでいるご近所さんの卵をお土産に、というのは良いですよね。
日常的に卵を使うおうちならば、使い道を迷わせてしまうことなく受け取ってもらえそうです。

すっきりする本

次に選んだテーマは、「すっきりする本」です。

ざっくりとしているテーマではありますが、意外にも「読みたい本リスト」には合いそうな本がいくつもありました。

読みながら、あるいは読んだあとに、なんだか気持ちがすーっとするような、お気に入りの本を紹介しますね。

簡素な生き方

この本を読んで驚いたのは、「なるほど〜」と思うことがたくさんあったこと。

実はこの本、100年以上前に書かれたものなのだそうです。
今読んでもしっくりくるということは、100年以上同じ課題があるということなんだなあ、としみじみ…!

書き留めておきたい言葉がたくさんありましたが、なかでも心に残ったのは日常に関すること。

毎日の生活には、これまで知らなかった美しさや魅力やくつろいだ満足感が隠されているとわかるでしょう。自分自身でいること、自分がいる本来の環境に固有の美しさを実現すること。

毎日の生活は、(私のように外国暮らしであっても!)どこか単調で、繰り返しになりがちです。でもそれが悪いわけではないし、その場所、その生活でしか見つけることのできない美しさがあることを思い出させてくれる一文です。

私たちの使命は、ものごとに魂をこめること。外的なシンボルとして、その善意の魂にどんなに粗暴な人でも心打たれるような、心地よく繊細な形を与えることです。

もちろんいつもそうすることは難しいかもしれないけれど、料理を作るとかアイロンをかけるとか、机の上を整頓するようなことでも、少しだけ嬉しい気持ちで、心を込めて行えたら、自分も人も気持ち良いのかなと思いました。

スマホを置いて旅したら

タイトルの通り、スマホを自宅に置いて国内旅行に出かけるという内容の一冊です。

スマホを持っていかないということと、旅それ自体の記述のバランスが良くて、どちらにも偏り過ぎずに読むことができました。

スマホの入っていない軽いポケットで、心地いい風を肌に感じ、優しい雨に包まれながら、一緒に歩くような感覚を味わえます。

何がとても良かったのかと聞かれるとうまく答えられないのですが、それでも私のなかでは良かった一冊で、久しぶりにブクログの評価で星5つをつけました。

あなたのための短歌集

こちらはかなり前にTwitterで知って、読みたかった一冊。

もともと学生時代に俳句を習っていて、吟行に行ったり句会に参加していたので、短歌も身近な存在でした。
久しぶりに触れてみて、ああやっぱり、詩っていいなあと感じました。俳句や短歌はそのリズムも魅力のひとつですよね。

きっと誰にでも、ぐっとくる一首が見つかる一冊だと思います。

私もお気に入りの歌がいくつか見つかりましたが、ここでは紹介しないでおきます。これから読む方がご自身のお気に入りを見つけるのを、邪魔しないように。

古都

こちらもずーっと読みたい本リストに入っていた一冊。

もう、なんで今まで読んでいなかったのか!後回しにしていたのか!と思うくらい、良かったです。今年読んだなかでも、とりわけ心に残る作品だったかも。

語りたいことはたくさんあるのですが、まずは自分のなかで作品の余韻を味わっています。

私は一度読んだ本を読み返すことが少ない方ですが、それでも、これまでの人生で出会ったなかで、何度か読み返している作品がいくつかあります。

この作品もきっと、そんな一冊になるだろうな、という予感…というか、確信に満ちています。

これをきっかけに『雪国』も読み返したくなったし、『伊豆の踊り子』は何度も読んでいるから一旦いいかと思いつつ懐かしくなったし…
まだ読んでいない作品も含めて、「川端康成祭り」を開催するというアイディアも沸いています。

まとめ

9月に読んだ本の中からおすすめしたいお気に入りの本を紹介しました。

9月に読んだ本は、ブクログで記録していますので、よろしければそちらもどうぞ。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

日めくりカレンダーの残りがいよいよ少なくなってきたなあ
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