【7冊読んだ】8月の読書記録とおすすめ本

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みなさま、おはようございます。

先月に引き続き、ひと月に読んだ本をご紹介します。

8月に読んだ本は、ブクログで記録していますので、よろしければそちらもどうぞ。

8月の読書テーマ

8月の読書テーマは、「人間について知り、人生に活かす」でした。

ブクログに「読みたい本」として登録していた本からテーマごとにピックアップして読んでいきました。
特に気に入った本をご紹介しますね。

人間について知り、人生に活かす

このテーマを選んだ理由は、ブクログの読みたい本リストの中に、その手の本が溜まってきたなと感じたからです。

また、先月SNSをやめたこともあって、必要以上に物事に気を取られてしまう人間の特性や癖を知り、それを普段の生活に活かしたいなと思ったから。

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心に残った本を1冊ずつ紹介しますね。

僕らはそれに抵抗できない

1冊目はこちら。

副題に『「依存症ビジネス」のつくられかた』とあるように、人がどんなものに依存しやすいか、またそのようなものがどうビジネスになっているのか、ということが書かれた本です。

まず「依存症」という状態やそのきっかけについて、誤解を解いてくれるような説明があるのがありがたいです。
漠然と自分がイメージしていた状態や原因と、事実が異なっていることを知りました。

また、依存症とまでは行かずとも、人の意識や行動の特徴について新鮮に感じたこともたくさんあって、それらは生活に活かせそうだなと感じました。

いくつか引用を紹介しますね。

「ベリッジは「人間は意思決定をするときに、好きかどうかということよりも、欲しいという思いを優先させる」と述べている。「欲する気持ちのほうが強く、大きく、広く、パワフルだ。好きだという気持ちは解剖学的に見ても微小で脆い。別の対象へと簡単に気が散りやすいし、脳の極めて小さな領域しか占めていない。それとは対照的に、欲しいという強烈な気持ちが起きると、遮るのは困難だ。」

「好き」よりも「欲しい」という気持ちの方がずっと強力、という主張に、目から鱗でした。

例えば買い物などで考えてみると、ふたつの気持ちを混同してしまうこともありそうだけれど、本来まったく違う気持ちですよね。

欲しいという気持ちの中には、「好き」の視点すらもはや無い場合もありますよね。
すでに必要ではないもの、もう好きではないものを手放せないなど、「執着」になってしまっている場合など。

適度な運動と節度ある食事を守る一番健康的なアプローチは、それを楽しむことだ。サラダを味わうとか、ハンバーガーを食べて自宅でごろごろするよりも30分の散歩をするとか、そうした行動を自主的に好む習慣を育てることだ。

楽しむことと、良い行動を自主的に好む習慣を育てること。

それが難しいから苦労していると言いたい部分もありますが笑、でも本当にそうなんですよね、「楽しいから」とか「習慣だから」と思っていることの方が続けやすい。

「近づきやすい、おだやか、理解ある、現実的」をふだんからキーワードにしておくこと

これは、依存行動に走りやすい青少年に対してどのような大人の在り方が効果的か、という文脈で語られた言葉。

子どもに対してだけでなく、パートナーや職場でも、こんなふうにいることができたらいいな、と思わせてくれた一文でした。
もちろん難しいこともあるけれど、人との繋がりの中で、自分がこんな存在でありたい、と心に置いておきたいなと思いました。

限りある時間の使い方

こちらの本も、書き留めておきたい言葉が多かった1冊。

毎日の生活や人生の中で本当に大切なことを見失ってしまいそうな時、また読み返したいなと思う作品でした。

思いきってひとつを選び、無限に広がっていた可能性を封印する。(中略)多数の選択肢を捨てるからこそ、選びとったものに価値が生まれる。

ミニマリズムにも通ずる考え方だな、と思ってメモしました。

「多数の選択肢を捨てる」という語感のように、ミニマリズムはどこか非情のようなイメージもつきまといますが、本質はそうではないよ、ということをこの言葉が思い出させてくれますね。

人生の終わりに振り返ったとき、そこにあるのは注意を向けたことたちであって、それ以外の何ものでもない。くだらないものに注意を向けるとき、僕たちはまさに人生の一部を削ってそのくだらないものを見ているわけだ。

人生の途中であっても、記憶に残るものって、当たり前だけど…注意を向けたことなのですよね。
すべての物事に注意を向けることは不可能だから、本来はやっぱり、何に注意を向けるのか、自分で選んでいく必要がありますよね。

SNSでは注意を向けたいこと以外のことも多く目に入ってしまうので、そんなことも私がSNSをやめた理由のひとつでした。

なぜ生産的に働くために休まなきゃならないんだ? 海辺でのんびりしたり、友達と食事したり、ベッドでごろごろするのに、なぜ「仕事のため」という言い訳が必要なんだ?

めちゃくちゃ仕事をしていた、仕事が生活の中心だった頃の自分にこの言葉を贈りたいです。贈ったところでピンとこないと思うけど。今はすごくピンときます。

心理療法家ジェイムズ・ホリスは、人生の重要な決断をするとき、「この選択は自分を小さくするか、それとも大きくするか?」と問うことを勧める。そのように問えば、不安を回避したいという欲求に流されて決断するかわりに、もっと深いところにある目的に触れることができるからだ。

これ、いいなと思った考え方です。

人生って本当に選択の連続で、30歳前後になってくると、その選択がどどどっと増えてくるなあとも感じていて。
そんなとき、この言葉を自分に投げかけてみると良いかも、と思っています。

無料より安いものもある

ここから3冊連続で、行動経済学者のダン・アリエリーの作品を読みました。

3冊通して重複する内容もあるのですが、不思議と「またか」感はなく、軽い復習のような感じで読めました。

この作品ではお金をテーマに扱っていて、人のお金の捉え方にこんな偏りがあるんだ!と楽しく読みました。

「ではどうすればいいのか?」という視点もちゃんと述べられているので、具体的な行動に移しやすい気がします。

なにかを期待しはじめたその瞬間に、私たちの心身はそれが現実になったときに備えて準備をはじめる。準備をすることによって、経験の現実は変わりうるし、実際に変わることが多い。

なんかこれって、わくわくする考え方!

私、旅の計画をしている時って、もう3分の1くらいは、旅先に行っているなあ、と感じることがあります。笑
そういう時、私の心身は旅先に向けて準備をしているのかもしれませんね。

セール品を見ても、前はいくらだったか、いくら値引きされたかと考えてはいけない。考えなくてはならないのは、実際に支払うことになる金額だ。一〇〇ドルから六〇ドルに値下げされたシャツを買うのは、「四〇ドルの節約」ではなく、「六〇ドルの出費」だ。

これ、とても具体的なアドバイスで好きです。

ついつい、割引額に「お得!」と思ってしまいがちですが、注目すべきは自分が支払う金額。そしてそれはもちろん他ならぬ「出費」だ、ということですね。

このほかにも、決済手段(現金、クレジットカード、アプリなど)によるお金の使い方の変化なども載っていて、面白いですよ。

ずる

この本のテーマは「不正」。

人がどのように不正をするのかという実験が、どれも興味深いです。

例えば、ブランド品を身に付けていると人はどうなるか、一方で、偽物と知りつつ偽ブランドを身に付けていると人はどうなるか…などなど、思わず「へえ!」と言ってしまう実験結果を知ることができます。

消耗すると論理的思考力が多少低下すること、またそれとともに道徳的に行動する能力も衰えることがわかった。

バリ島のングラライ空港って混むのですが(というか、私が行く時は毎回混んでいる印象)、保安検査やイミグレーションの長い列に並びながら、このことを思い出しました。

長い時間立ったまま、なかなか進まない列に並んでいると、当然いらいらするものですが、中にはそれを全面に出している人もいるのですよね。そんな人を見かけて、今まさにこの言葉の状況なんだなあ、と思うなどしました。

一方で、私の前に並んでいた運動が好きそうなカップルは、最初から最後まで穏やかで冗談を言ったりしていて、体力があって心身の消耗が少ないと、この状況でも自分を保っていられるのかも…?と思ったりました。

わたしたちは他人の行動を観察し、評価するのと同じ方法で、自分のことを観察している。つまり自分の行動から、自分の人となりや好みを推し量っているのだ。

これは特にお気に入りの言葉です。

ということは、自分の行動が自己評価にも影響を与えるということですよね?
それって使い方によっては、とっても良いのでは?と思いました。

例えば…
余裕がある時にヘルシーな食事を自分に準備すること、
キャンドルを灯して好きな映画を観る時間を自分にプレゼントすること、
心から好きな服やバッグ、メイク用品を日々自分に使うこと、
とびきりの食器で自分の食事やお茶の時間を過ごすこと、

などなど、そういう行動のひとつひとつが、自分の「人となり」や「好み」を形づくるということですよね。
そう思ったら、普段の生活のあらゆることが、自分による自分のための「もてなし」になるのかも!と思いました。

予想通りに不合理

人がどのように意思決定をしているかという研究をまとめた一冊。

先の2冊に含まれる内容と重複する部分もありますが、やっぱり面白く読めます。
お金が絡むと人はどのように考えを変えるのか、先延ばしを防ぐにはどんな方法が有効か、人は自分の持ち物になぜ執着しやすいのか…

こちらも実験を元にしているので、数々のエピソードによって理解しやすい内容になっていると思います。

人は持てば持つほどいっそう欲しくなる。唯一の解決策は、相対性の連鎖を断つことだ。

「相対性の連鎖」というのは、つまり「人と比べ続けること」。
それはキリがないから、自分で満足すること、自分が心地よいと思うところをゴールにしましょう、ということかなと解釈。

市場規範が少なめで社会規範が多めの生活のほうが、気持ちよく有意義に充実感をもって楽しく暮らせると確信できた。

市場規範というのはお金であらゆるものを交換する在り方のこと。
社会規範はその逆で、労力や物々交換など、人との繋がりをベースにした在り方のこと。

お金でのやり取りのみではなく、人との繋がりによって物事や生活が成り立つ環境は幸福感につながるということを、著者が実感したという背景で語られた言葉で、私にとっては印象的でした。

まとめ

以上、8月に読んだ本の中からおすすめしたいお気に入りの本を紹介しました。

8月に読んだ本は、ブクログで記録していますので、よろしければそちらもどうぞ。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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