【164冊読んだ】2022年心に残った本10冊

読書

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みなさま、おはようございます。

2022年に読んだ164冊の中で、とくに心に残った10冊をご紹介します。

去年2021年の心に残った10冊

今年の発表に入る前に、まずは去年2021年の心に残った10冊をご紹介。

今思い返しても、やっぱり良かったなあと思う10冊です。

2022年の読書

去年2021年に読んだ本は346冊。
今年2022年に読んだ本は164冊でした。

厳密に言うと今年はまだ終わっていないし、今読んでいる本もあるのでもう少し増えますが、それはもう2023年分として計上しようと思っています。

去年に比べると半分の読書量ということになりますが、やはり海外で暮らすようになって、Kindle Paperwhiteでの読書が100%になったことが大きいかなと思います。

去年までは基本的に図書館で借り、新刊など順番が回って来にくいものはメルカリで購入し、読み終わったら売る、という流れでした。この方法だと著者の方にお金を払えていませんでしたが、今はKindle Unlimitedで読む以外の本はすべて電子版を購入しているので、著者に還元できている嬉しさもあります。

あぁでも!やっぱり日本の図書館が恋しいですね。そこで過ごす時間や、新しい本との出会いの瞬間も好きだったのです。

さてさて前置きが長くなってしまいました。
ここからは、その164冊の中でも心に残った10冊を1冊ずつご紹介しますね。

M W クレイヴン『ストーンサークルの殺人』(東野さやか訳)

1作品目は、M W クレイヴン『ストーンサークルの殺人』(東野さやか訳)です!

こちらはシリーズもので、今のところ翻訳は4巻まで出ています。

大好きなお友だちにおすすめしてもらった作品で、たぶん真面目に読んだ初めてのミステリ小説でした。

ストーリーも面白いのですが、主人公の刑事ワシントン・ポーと分析官ティリー・ブラッドショーの友情を感じて胸が熱くなったり、ほろりとしたり…ユーモアあふれる場面もあるので、重々しくないミステリとして読めると思います。

最初から最後までまったく読者を飽きさせずに進んでいくので、ページをめくる手が止まらないのですね…!ミステリですが登場人物が多すぎて読みにくいということもなく、読みやすくて面白い作品だと思います。

何か読みたいけど読書にちょっと苦手意識がある方、とにかくワクワク面白く読める本にチャレンジしたい方におすすめです。

岸見一郎、古賀史健『嫌われる勇気』

2作品目は、岸見一郎、古賀史健『嫌われる勇気』です。

この作品はとても有名だし、ずーっと「読みたい本」リストに入りながら読んでいなかった作品。

SNSでフォローしていた方が好きな本として挙げていて、私もこのタイミングで読もう!と手に取ったのがきっかけ。

アドラー心理学について対話形式で学べるのですが、全編会話なので表現も分かりやすく、しかし胸に響くフレーズが多くて…私がワードノートと読んでいる心に残った言葉を書き留める手帳に、こんなに多く引用したのはこの本が初めてでした。それくらい、読んでいて有意義な本だったのです。

≫ 心に残る言葉のためだけの手帳

自分のものの見方や、過去や未来についての捉え方、よりよく生きるためにできることとは…ということに、たくさんのアイディアを与えてくれる一冊です。

一度読んで面白かった〜と終わるのではなく、人生の中で何度も読み返したくなる作品だと思います。私もきっとそうします。

続編の『幸せになる勇気』も必読なので、合わせて読むと良いと思います。
新しい1年について思い巡らすときに大いに参考になる本だと思うので、年末年始に読む本としてもぴったりだと思います。

村田沙耶香『きれいなシワの作り方~淑女の思春期病』

3作品目は、村田沙耶香『きれいなシワの作り方~淑女の思春期病』です。

私は村田さんの小説が好きなのですが、エッセイを読むのは初めて。
これがもうめちゃくちゃ面白くて、何度も声に出して笑いながら読みました。

『コンビニ人間』を読んだ時も狂気的な雰囲気なのになぜか笑えるところがあって興味深かったのですが、そのユーモラスな部分をエッセイにも見つけることができました。

内容はメイクや服から社会問題までありますが、全体を通して軽く読めるので、さらさらと読みたい方にぜひ。

同世代の女性なら「あるある」と思える話が多くて共感できるのですが、途中から「あ…ある…?いや、ないよね…?ないない!笑」という感じになってきて、たいへん面白く読みました。

全体として楽しく読めるのですが、ところどころ小説にも見える鋭い視点と表現が出てきてピリリとするので、刺激もあり飽きずに読ませていただきました。女友達におすすめしたくなる一冊です。

山内マリコ『あのこは貴族』

4作品目は、山内マリコ『あのこは貴族』です。

東京生まれ東京育ちのお嬢様華子と、地方出身で東京で働く美紀のふたりの人生が交差する物語です。同じ東京に暮らしながらも、まるで別世界(とも言えないのだけど)のような生き方や暮らしの対比が面白いです。

現代の日本の格差社会、女性の搾取、シスターフッドなどのテーマを内包していて、読みながら自分のこととして痛みを感じる部分もありました。でも、作品全体を通してどこか上品で希望的な空気感があって居心地がよかったです。

私も地方から大学進学を機に上京して働いていて、ちょっとしたところが美紀の境遇に似ていると思える部分が多かったです。そんなこともあって、この小説に対する思い入れが人一倍あるのかも。

小説を読んですぐ、映画「あのこは貴族」もAmazon videoでレンタルして観ました。

映画も、とても良かったのです…!
小説の空気感はそのままに、映画だからこそできる描き方がされていて。特に、乗り物の使われ方が秀逸だなと思いました。

小説、映画ともに楽しめると思いますし、本が苦手な方は映画で楽しむのもおすすめです。

川内有緒『パリの国連で夢を食う。』

5作品目は、川内有緒『パリの国連で夢を食う。』です。

パリで暮らし国連で働いた著者の5年半のエッセイ。
国連での仕事と聞くとなんだかお堅そうな内容?というイメージでしたが、全然そんなことはなく。仕事場での愉快な仲間とドタバタのパリ生活を面白く描いた楽しい作品でした。

全体を通して気取らない文章でとても読みやすいのですが、ときどき考えさせられるようなところがあるのも良かったです。

そして何より私が好きになったのは、物語から見える著者の行動力。
「巡ってきたチャンスに乗って流れるようにここまで来た」と華麗な経歴に謙遜されているのだけど、それは彼女の行動力に裏打ちされたものなのだろうな、と思いました。全然境遇は違いますが、同じく海外で生活する者として、私も今よりちょっと踏み出そう、そんな勇気をもらえる一冊でした。

週末北欧部 chika『北欧こじらせ日記』

6作品目は、週末北欧部 chika『北欧こじらせ日記』です。

こちらはなんと、Kindle Unlimitedで読んだ作品。
ずっと「読みたい本」リストに入れていて、ある時Unlimited対象になっているのを発見して即読んだ一冊。

ほっこりするコミックエッセイかなと思っていたし、実際そうだったのですが、でもそれにとどまらないくらいの印象深さがありました。

著者の夢への憧れやそこに向かうまでの努力、気持ちの変化など、イラストと言葉で綴られているそのどれもが切実で、こちらも胸がキュッとなる気がしました。イラストだけでなく言葉での表現も素晴らしくて、より濃密な一冊になっている感じがするのかも。

作品全体を通して、勇気をもらえると同時に温かな空気感があるので、心に寄り添うやさしい作品が読みたいときにまた手に取ると思います。

オード・ピコー『クレール パリの女の子が探す「幸せ」な「普通」の日々』(大西愛子訳)

7作品目は、オード・ピコー『クレール パリの女の子が探す「幸せ」な「普通」の日々』(大西愛子訳)です。

表紙とタイトル、試し読みで読んだ範囲だとふわっとした女性のコミックという感触でしたが、物語はもっとリアルです。共感系のエッセイとも違う作品だと私は感じました。

なかなか言葉でうまく説明するのが難しくて…「とにかく読んでみて!!」と言いたくなる一冊です。

こちらも長らく「読みたい本」リストに入っていた本だったのですが、私個人の感覚で言うと、20代後半〜30代前半というこのタイミングで読めたことが特に印象に残っている所以である気もします。描かれるストーリーがいちいち胸に刺さりまくるのですね…!

自分らしい生き方を模索するとき、パートナーシップについて考えたい時などにぜひ。

つるやももこ『Body Journey ―手あての人とセルフケア―』


8作品目は、つるやももこ『Body Journey ―手あての人とセルフケア―』です。

心と体について知ることは旅のようなもの…
その「旅」に出た著者が出会う人々と、自分で行うケアについて書かれたエッセイです。

私自身セルフケアをしたり、心と体を見つめることに興味があるので、とても楽しく読めた一冊でした。セルフケアだけでなく、人の死と、どう生きるか、ということにも触れられていて大切に読みました。

マッサージやアロマセラピーなど、さまざまなケアを受ける描写があるのですが、とっても気持ちよさそうで、読んでいるだけで癒されます。ちょっと疲れたときや、心をほぐしたい時に手に取りたい一冊です。

シェリル・サンドバーグ『LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲』(村井章子訳)

9作品目は、シェリル・サンドバーグ『LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲』(村井章子訳)です。

長らく私の「読みたい本」リストの最初の方に入ったままでした。

やっと読めて良かったです。勇気づけられる内容で、人気の理由がよく分かります。そしてこれから先の人生で何度も読み返したい本です。Kindle版で手元に置いておけるのが嬉しい。

個人的な意見ですが、アメリカの啓発本は、構成や文体の違い、例が多すぎるなどの理由でときどき読みにくいと感じることがあるのですが、こちらは全くそんなことがなく、とても読みやすかったです。

読み手に語りかけてくれるようで、説明は丁寧だけれどくどくない、というところが私に合っているのだと思います。

「もっと若い頃に知っていたかったと思うこと」を著者が共有してくれます。
彼女の失敗談や気づきがたくさん書かれていて、共感したり、自分にも思い当たる節があって頷きながら読みました。また、事例の共有のみに終わるのではなく、具体的なアドバイスがあるのが良いと思いました。

仕事や人生について考えたい時に、力をくれる一冊です。

シェリル・サンドバーグ、アダム・グラント『OPTION B(オプションB) 逆境、レジリエンス、そして喜び』(櫻井祐子訳)

10作品目は、シェリル・サンドバーグ、アダム・グラント『OPTION B(オプションB) 逆境、レジリエンス、そして喜び』(櫻井祐子訳)です。

9作品目に紹介した『LEAN IN』の著者であるシェリル・サンドバーグが、最愛の夫を無くした経験とそれからについて切実に書いた一冊。彼女の個人的体験のみならず、辛い経験をしたたくさんの人へのインタビューや統計も活用されていて、学び多い一冊でした。

身近な人の死だけではなく、事件や事故、病気、離婚など、人生に訪れる困難への向き合い方を知ることができます。

内容や構成は決して難しくなく、読みやすいと感じました。
私はこの本を読んでいる間中うるうるしてしまいましたが、読んでいて辛い作品ということではなく、希望的側面も大いに感じられました。

また、この作品は辛い経験をした方にとって大きな救いになると思いますし、そのような出来事に備えたい人にとっても力になると思います。

私個人としては、辛い経験をした人、またその渦中にいる人にどのように接したら良いか、というアドバイスがたいへん参考になりました。
傷つけてはいけない、悲しませてはいけないと、その話題に触れることを避けてしまいがちですが、本当にその人に寄り添いたいならばこんな方法があるよ、ということをこの本が教えてくれました。

まとめ

2022年に読んだ164冊の中から、とりわけ心に残った10冊をご紹介しました。

「読み終わった本」「読みたい本」などの情報は、ブクログで公開していますので、良かったらこちらもご覧くださいね。新年から読書記録をつけてみるのもおすすめです。私も2020年からつけ始めましたが、とっても良いですよ!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
そして今年も1年ありがとうございました。また来年、元気にお会いいたしましょう!

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