自分に暇をゆるして気づいたこと

心のこと

みなさま、おはようございます。
ホーチミンシティに来てからというもの、暇です。
仕事も家事も子育てもなく毎日が夏休み状態…といえば「いいなあ」と思われるかもしれませんが、退屈してしまう人もいるかもしれません。

でもこんな生活になってみて、「暇であること」ってとても良いなあと感じています。
必ずしも実際の暇加減のことだけではなく、忙しくても、どこかに「暇な気持ち」を持つことの大切さに気付かされました。

暇でよかったと思うこと多々

ホーチミンシティで生活していてかなりの頻度思うこと、それは「暇でよかった〜」ということでしょうか。
言い換えれば、「急いでいないので問題ない」「ゆっくりで大丈夫」と自分にも人にも言えること。

最近のことを思い返すだけでも、こんなことがあります。

  • 注文してから50分料理が来ない
  • フィッシュバーガーを頼んだのにビーフバーガーが来て作り直し
  • 食後のお茶が来ないので聞いたら「ごめん忘れてた(てへ)」とのこと
  • タクシーの運転手さんが道を間違えて遠回り
  • タクシーの運転手さんが道を知らずなぜかこちらのスマホでGoogleマップを表示し道案内
  • 部屋の修理をお願いしたら「今からエンジニア行きます」と今来る(早くて助かるけど急)
  • 病院に行くも忙しい通訳さんを30〜50分待つ×4

さかのぼればもっといっぱいある気がしますが、でも振り返ってみて思うのは、どれも実際には問題なかったってこと。
「一定のレベルで仕事をしていないからお客は怒っていい」のかもしれないけれど、それでこちらが困るわけではないのなら、別に怒る必要もないのではと思います。
(とはいえ、フードデリバリーのドライバーさんがルール違反をして1件寄ってから来て通常の倍の時間がかかったときは文句を言いましたが。暑い地域で食品を運ぶのだからそれは困る)

こちらにそんなに困ることがないのに、自分が怒れそうな事柄を見つけて怒るのは、もう自分の感情を爆発させて誰かにぶつけたいだけなのでは?とも思います。

自分の暇が誰かの役に立つこともある

先日の通院では、予定にはなかった急患の対応で抜ける通訳さんを待つためにかなり時間がかかって、結局全て終わるのに6時間かかりました。

健康診断で引っかかり、追加の診察
2月にホーチミンシティで健康診断を受けましたが、指摘事項があったので追加の診察のため病院に行ってきました。

私にはさして急ぐ理由もないので、診察の順番が来ても通訳さんがいないときは、看護師さんに話して後に待っている人を先に診てもらったり、通訳さんには「順番を遅らせてもらったからゆっくり来ていただいて大丈夫です」とショートメッセージを送ったり。
どちらがサービスを受ける側なんだか分からないけれど、でも明らかに急患の方が優先だものね、と大人しく待っていました。

通訳さんが戻って並んで座っているときに、「急患の方は大丈夫ですか」と聞いてみたら「2組とも子どもでね、状況は落ち着いたので大丈夫」とのこと。

急患の方って、てっきり大人と思っていたけれど、子どもだったのか、と。
大人でも子どもでも急ぎの方を優先してほしい気持ちは変わらないけれど、でもそのとき、心から私が暇でよかったと思いました。
急患の方のほうでは私のことは知らないと思うけれど、私が暇することで優先される人がいてよかった、と思ったのでした。

このこと以外でも、ふとしたときや一瞬のことでも、人に手を差し伸べられるようになった気がします。
西洋人のお客さんがベトナム語で店員さんに呼ばれて気付かないとき英語で声をかけるとか、出入り口の分かりにくいお店でこっちですよと教えるとか、そんなこと。

軽い犯罪に巻き込まれるリスクはけっこう高い気がするので親切心もほどほどに、ではありますが。

忙しくすることが良い、暇は恥ずかしいと思っていたかも

思えば7年の社会人生活で、「忙しくすることが良い、暇は恥ずかしい」という考えが刷り込まれてしまったのかもしれません。

仕事にとらわれすぎて心が崩れそうになって以来、どちらかというと私はゆったりと仕事する方だったと思います。
なるべく定時で帰るし、得意先にも社内スタッフにもゆとりある締め切りを提示したり、急ぎの用事にも応えられるように余裕を持って対応したり。
それでも、やっぱり「遅いより早い方がいい」「暇なやつはだめなやつ」のような価値観の中に浸かっていたのだと思います。

でも暇って良いです。
自分のためにも、人のためにも、気持ち、時間、体力的な余裕を使ってあげられる気がして、「優しい」感じがします。

急ぎ足でやってきた人生だから、暇なくらいでちょうどいいゆとりができている、そんな感じかもしれません。

これからもきっと自分の思い通りにはならないことがたくさん起こると思うけれど、暇な自分でいるのんびりした気持ちを思い出せたら、ちょっと肩の力を抜いて、深呼吸してこころをゆるめることができそうです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!何か参考になることがあれば嬉しいです。
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