「いただきもの」を手放したこと

エッセイ

みなさま、おはようございます。

今は自分の意思とは別に入ってくるもの、出ていくものがあまりない生活なのですが、思い返せば会社員時代は、ものの贈り合いがときどきありました。

  • お土産
  • バレンタインデー、ホワイトデー
  • 取引先からの中元歳暮
  • 部署異動
  • 退職
  • 結婚
  • 出産

今日は私がいただきものを手放した経験について共有します。
お話ししにくいことでもあるのですが、同じように悩まれる方の参考になれば嬉しいです。

職場でのお菓子のプレゼント

旅行に行かれた方、退職される方からちょっとしたお菓子をもらうことがとても多かったです。取引先からのお歳暮などでいただく場合も。
いただいたときは配ってくれた方と、贈り主の方に直接一言お礼を言ってからいただいていました。

ちなみに、誰からのものなのか周りの人に聞くことなく、お礼はとくに伝えずいただく人の方が周囲では多かったと知ったのはだいぶ後のことです。笑 それだけ頻度が多かったということかもしれません。

なかにはお土産選びのとても上手な方もいて、旅先の空気感をおすそ分けいただくのはありがたくて。
でもなんとなく、「旅行に行ったら職場にお土産」のような暗黙のルールになりかけていて、少し窮屈だなと思うこともありました。
職場のために旅行に行くのではないのだし、どんなお土産を買うか、バッグに入るか、買い忘れはないか、など考えずに、純粋に楽しんできてくれたらそれが一番良いのに、と思っている派でした。

退職される方が各フロアを回って、お世話になった方に退職の挨拶をするとともにお菓子を配って歩く、というのもありました。
はじめ私が所属していた営業職はとくにこの傾向が強かったように思います。社内で関わる部署も多いからかもしれませんね。

これまでの感謝を伝えるのは素晴らしいと思います。
そしてきっと、こんなプロセスを経ているということにも頭が下がります。
どのデパ地下お菓子を買おうか、費用はどのくらいか計算し(1万円くらいになったと退職した同期に聞きました)、休日にそれを買いに行き、1人1つ配りやすいように箱から出して袋に入れ、1日とか半日かけいくつものフロアと広いオフィスをまわる…すごいことです。

退職前は何かと大変だろうから言葉だけでもいいのに、と思っていました。
直接の方が良い人もいると思いますが、私はメールをもらうだけでも十分嬉しかったです。
たとえ何の言葉もなく辞めていったとしても(そういう人もたくさんいました)一時期一緒に研修を受けたり仕事をしたということだけで、別に問題はないよなあ、と個人的には思っていました。

送別やお祝いの品の贈り合い

お祝いや部署異動、退職で、品物を贈ったり贈られたり、ということもありました。

私が贈られそうな側の場合は、上司や同僚に事前に「送別の品などはどうぞお気遣いなくお願いします」と伝えていたので、送ることの方が多かったです。
そのために仕事の合間に上司または先輩と贈りもの探しや購入に行ったこともあります。

贈ることにはあまり抵抗はないものの、品物を選ぶのってとても難しかったです。
毎日職場で顔は合わせるし一緒に仕事はしてきた間柄でも、よく知る友達や家族への贈りものを選ぶよりずっと難しい。質が良くて無難なもの、あっても困らないと店員さんや一緒に選んだ人が言うものになりがち。
こちらで一方的に選ぶのではなく、もらう側のリクエストを聞いておく方が良かったかなとも思っています。

また、みんなでお金を出し合うわけですが、ちょっと気が進まない方もいるだろうな、と思いました。

私のいただきもの

部署異動した時と、退職の時に送別の品を頂きました。
いずれもとても質が高く美しいものでした。でも、なかなか活躍させることができなくて。

かつての勤め先の方にこのブログのことはお教えしていないので目にすることはないと思うのですが、もし、もしお読みになっていた場合は…申し訳ないです。せっかく贈っていただいたプレゼントのことに、心を痛められるかも。そのときは、ごめんなさい!

と言いつつ…いただきものを手放すのって難しいので、どなたかの参考になればいいなと思うので共有します。

部署異動の送別の品をいただく

部は変わらず、隣の課に異動したとき、上司と先輩から高級ボールペンをいただきました。
隣の課に移るだけで部は変わらないからそのようなお気遣いは予想しておらず、とても驚きました。心の温かい上司先輩方だったので、計らってくださったのだと思います。

感謝の気持ちをお伝えし、大事にしていました。…引き出しの中で。

…そうなのです、使う機会が全然なくて。
機会を作れば良いのですが、こちらの記事でも書いたように、仕事中はフリクションやジェットストリーム、それ以外はパーカーのボールペン、長い書物をするときは万年筆。
あいにく私の生活では活躍してくれる場面がありませんでした。

ボールペンを使い切る
ボールペンを使い切ることを意識して生活しています。一見、なんだそんなこと?感がありますが、意識していないと、あまり考えずに使ってしまい、結果的に使い切るということがなくなるようにも思うのです。

選んでくださった方はこのように言っていました。
「黒いボールペン(パーカー)を持っていることは知っていたから、茶色ならいいかなと思って」

「…バッグや靴のようにボールペンもその日の気分やコーディネート(?)で使い分けるのか?!なんておしゃれ…!」と思った記憶があります。

そんなわけで、勤務先から自宅の引き出しに移し大事に保管して、気付くと2年経っていました。

2年!!

これだけの期間使わなかったから、これからも私の元で出番はないでしょう。
たくさん眺めて感謝して写真を撮って、このペンに乗せてくれた贈り主の温かい気持ちは十分受け取りました。
そして、手放しました。具体的には、メルカリでお譲りました。

今でもこの時の気持ち…ありがたい気持ちと、それよりはるかに大きな、役立てられなくて申し訳ない気持ちを覚えています。せっかくいただいたものを他の人に譲るってひどいことをしているとも思いました。

退職の送別の品をいただく

去年、退職の意向を直接上司に伝え、後日メールで承認の連絡をいただいたとき、返信の際に「送別会や送別の品などは一切お気遣いなくお願いいたします」と伝えていたのです。

ですが、いただいてしまいました。

忙しい上司が伝え忘れてしまったのか、気の利く先輩方が用意した後で上司が知ったのか、そのほかのことがあったのか。理由はわからないのですが、いただいたときとても驚きました。

とても綺麗なハンカチのセットで、1枚ずつ選んでくださったそうです。確か1枚で2千円とか3千円のお品だったと思います。それを3枚のセットで。良いものを選んでいただいてたいへん恐縮しました…

センスの良い綺麗な品物と、そこに私への気持ちを託してくださったこと、そしてこちらこそたくさんお世話になったことにできるだけのお礼の言葉を伝えました。

それが最終出社日のことで、自宅に戻り、はてどうしよう?と。

贈り主の皆さんは私がその後すぐ海外移住することを知っていたので、あっても困らず、使いやすいものということでハンカチを選定してくださったのだと思います。

しかしながら私はハンカチにこだわりがあり、レオナールというブランドのシルク混の大判ハンカチを長年愛用していました。すでに持っているその3枚で十分足りていて、さらに海外渡航後は毎日オフィスに行く生活ではないから、今ある3枚のハンカチでも多いかも?と思っていました。

そこに新しい3枚がやってきました。

とにかく気持ちはありがたくて、ハンカチは1枚ずつ綺麗に写真に撮りました。
そしてタグのついた綺麗なまま、使うことなく、それを持って実家に一時的に引っ越しました。

果たしてどうしようか、ものすごく悩みました。
もうこのまま海外に持って行こう、そう何度も思ったのですが、今3枚で足りているハンカチが6枚になっても使わない、そう思っている私もいて。

そのとき思い出したのが、もう何年も前にいただいて手放した、高級ボールペンのこと。

結局あのボールペンもしまい込んだまま、2年経ってしまったではないか。
あのとき、それを選んでくれ、買ってくれ、贈ってくれた気持ちは十分に受け取りました。

それで良いのじゃないかと、思いました。

もしこのハンカチを海外に持って行って、やっぱり使わなくて、その行き着く先って結局手放すことになってしまうのじゃないかと。
せっかく手放すことになるなら、できるだけ物が活きる方法で手放したい。そう思って、結局渡航前に、このハンカチを手放すことにしました。

そんなわけで頂きもののハンカチはすべてメルカリで次の方にお譲りました。
書きながら、ああやっぱりひどいことしてる、そんな気持ちにならないこともないのですが、でも何回考えても、これ以上私と物にとってベストな選択は思いつかないのです。

そして今。
もともと持っていたレオナールのハンカチ3枚は今もありますが、何年も使っているのでかなり色褪せてきて、ハンカチとしての出番もほとんどないので、そのうちウエスとする予定です。

ハンカチが必要な時は、1枚持っている速乾タオルの小さいもので十分なのです。
シワにならず、手洗いしてもすぐ乾き、バッグの中でも濡れ感がなく…ハンカチたちのような美しさはないけれど、それ以上に機能性で私の役に立ってくれる大好きなものです。

いただきものは手放すときに悩みがち

いただきものを手放すことについては、きっとそれぞれのお考えがありますよね。使わなくても大事にしまってずっと持っておく派の方もいらっしゃるかもしれません。

ものに乗せていただいた気持ちは十分いただきました。その気持ちと切り離して物自体と向き合ったとき、このままずっとしまわれて、使われずに朽ちていく方がかわいそうだと思いました。実際、実家の片付けを手伝ったとき、数え切れないほどのそういうものたちに出会いました。
その物に乗せていただいた気持ちだけを受け取って、物は大切にたくさん使ってくれる人の元で使命を全うした方がきっと幸せ、そんな風に思いました。

今でもYoutubeの文房具動画であのペンを目にするたび、贈り主の方々のことを思い出します。今でもいただいたハンカチの綺麗な柄を覚えているし、贈り主の方々に感謝の気持ちがあります。

いただきもの、皆さんはどうしているのでしょう?
こんな方法もあるよ、ということがあれば、ぜひ教えてくださいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!何か参考になることがあれば嬉しいです。
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