マングローブをカヤックで巡るマレーシア・ランカウイ島の旅

旅の気づき

みなさま、おはようございます。

飛行機の乗り換えを除き、初めてのマレーシア上陸だったのですが、とても思い出深い旅になりました。
今日は、最初に訪れたランカウイ島での思い出を写真付きで共有しますね。

ランカウイ島はマレーシア北西部のアンダマン海に浮かび、99の島から成り立っているそう。
島全体がユネスコのジオパークに指定されています。私が観光で訪れたのは空港があるメインの島で、北から南までタクシーで走れば40分くらいの小さな島です。タクシーのおじさん曰くすべて村で構成されていて、走りながら牛たちの姿を見られるくらい、のんびりとした場所でした。

タクシーのおじさんの話によると、人口の80%〜90%がマレー系とのこと。私のマレーシアのイメージは、もちろんマレー系と、それから中華系のイメージだったのですが、ここランカウイ島はしっかりマレー系でした。そのため、町を見てもあらゆるところにイスラム文化が見て取れます。

タイとの国境も近く、一部の地域と人の間ではタイ語が使われているとおじさんが教えてくれました。おじさんはランカウイ出身なのかと聞いてみたところ、自身はランカウイで生まれ育ったけれど、約200年前に父方の祖先がタイからやってきて、母方の祖先はインドネシアから来たのだそう。

そんなランカウイ島でしたいと思っていたことはこの2つ。

  • マングローブツアー
  • 海辺でのんびり

海辺でのんびり読書したり、昼寝したりというのはいつも通りなのですが、自然豊かなランカウイ島ではマングローブに行ってみたくて。海水を取り入れながら生きている植物ってなんだか神秘的ですよね。自然の中にどっぷりと浸かってみたいと思っていました。

マングローブツアーはランカウイ島の人気のアクティビティなので、ツアーもたくさんあります。私は事前に予約することにして、いろいろ探して「ココ!」と決めたのが、こちら。

カヤックdeジャングル Ver2.0
マレーシア・ランカウイ島に、触れる

日本人のタカさんが経営され、ガイドも努める「ランカウイ倶楽部」
ボートで巡るツアーもあるのですが、私はカヤック一択。夫も自然のなかで過ごすアクティビティは好きなので、楽しみに当日を迎えました。

いきなりカヤックに乗るのではなく、ポイントまではボートで移動するとのこと。
その前に少し時間があったので、コウモリたちのいる洞窟に案内してもらい、いざボートに乗り込みマングローブへ!

カヤックは人生2度目。といっても前回はちょうど1年前にフーコックで遊びがてら乗っただけ!自然を楽しめるよう疲れない漕ぎ方をレクチャーしていただいて、カヤックを漕ぎ出します。

ポイントに着くと、他の観光客用のボートもいなくなって、ただただ静寂。大自然を貸し切りしているみたいでした。

二枚貝が開くカコンという音。鳥と猿の声がときどき遠く響くのみ。

バイクのエンジン音とクラクション、爆音カラオケライブと止まぬ喧騒で常ににぎやかなホーチミンシティに暮らしていることを考えると、この時間は、1年分くらいの静けさを前借りしているみたいに思えました。

ゆっくりとカヤックを滑らせながらも、ときどき目を閉じて、ほのかな海水のにおいと、ささやかな風、静けさを感じるのが本当に気持ちよかったです。大きな自然の中に少しだけお邪魔させてもらっている感じ。

ふっと風が止むポイントに差し掛かると、目の前には水面鏡。
石灰岩と大理石で出来た山と緑が高くそびえる様子を、水面に近い低いところから見上げると本当に雄大で。

初めて来たところだし、めったにない体験のはずなのだけど、夏の夕方の切なさや懐かしさに近いものを感じました。くたくたになるまで遊んだ小学生の帰り道とか、めいっぱい練習して肺がきゅうとするような中学の部活の帰り道とか。そんな瞬間と同じ、懐かしい、あたたかい切なさがあったように思います。

日が暮れる前にカヤックを降りて、小屋で田舎風のマレー料理をいただきます。
ホテルでもマレー料理は食べていたけれど、本当に地元のおかあさんが作った感じで、全然違う!特に作りたてのあんかけ風野菜炒めが美味しくて、全部食べてしまいました。

15時半にホテルに迎えに来てもらい、21時すぎにタカさんのお見送りのもと、またドライバーさんに送ってもらうスケジュール。参加する前はちょっと長いかな?なんて思っていたけれど、全然そんなことありませんでした。余すところなくその魅力を体験させてもらえて、一生のうちでも忘れられない時間になりました。

ランカウイ島では、観光スポットのスカイブリッジにも行きましたよ。

ただ、私がちょっと首の筋肉を痛めていて体の自由が効きにくかったこともあり…(数日で良くなりました)
箱根の大涌谷の非じゃない高さでのケーブルカーの揺れに気付いてしまうと気分が悪くなるし、しまいには途中のめちゃくちゃ高いところで数分間停止し風にゆら〜ゆら〜となったりするし、スカイブリッジまで10分徒歩で行く道を選んだらアップダウンの激しすぎるオール階段の道で夫の脚が限界を迎えたりして…

インスタ映えする写真を撮るべくたくさんの人がいて賑やかだったけれど、私と夫は「わ〜高いね、絶景だね〜…降りようか」と、滞在時間も短く、あまり楽しめた感じではなかったかも。笑

こう、やっぱり人も多いですし、高いところから見下ろす島々は綺麗でもあったのですが、私は疲れのほうが優ってしまいましたね。自然をなるべく近いところから味わえたカヤックの方が5億倍くらい良かったです。高いところが好きな方にはこちらの方がいいかもしれないけれど。

カヤックの時に感じたことやタカさんのガイドで初めて知ったことなどはメモしているので、語ろうと思えばもっともっとあるのですが、それはまた別のどこかで共有できたらなと思います。

それから、もしまたランカウイ島に行ける機会があれば、次はアイランドホッピングをプランに入れるかなと思います。私が船での移動に酔わずに耐えられるか問題はありますが笑、でも人の気配のない静かな島の空気感を感じてみたい。観光客だらけかもしれないけれど!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

日めくりカレンダーの残りがいよいよ少なくなってきたなあ
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